脱調がステッピングモーター自体に起因するのか、それとも装置の機械的な問題に起因するのかを判断するために、以下のテストを実施してください。
重要: テストを開始する前に、電気的ノイズ(EMI)が原因である可能性を排除してください。モーターおよびドライバーのケーブルが適切に接地およびシールドされていること、また大電力機器から離して配線されていることを確認してください。EMIが存在する場合、脱調を引き起こし、以下のテスト結果が無効になる可能性があります。
テスト手順
- コントローラーで、加速度、減速度、および運転速度を低い値に設定します。
- モーターを往復運動させるシンプルな動作プログラムを作成します。
- モーターの初期位置にマーキングをします(例:モーターシャフトに印を付け、取り付けブラケットなどの固定面に対応する基準マークを付けます)。
- プログラムを数時間連続で運転します。
- 運転終了後、シャフトのマークが基準マークと一致しているか確認します。
結果の解釈
ずれがない場合: モーターが初期位置に一貫して復帰できているため、モーターおよびドライバーは正常に機能していることを示します。通常運転時に観察された脱調は、速度または加速度の設定が高すぎることにより、モーターがトルク-速度特性曲線上の利用可能なトルクが不足する領域で動作していることが原因である可能性が高いです。これを解決するには、モーターの速度および加速度を下げるか、より高トルクのモデルにモーターを交換してください。
ずれがある場合: モーターが初期位置に復帰できていないため、モーターまたはドライバーに問題があることを示唆します。既知の正常なモーターまたはドライバーを1つずつ交換して、故障がモーター側にあるかドライバー側にあるかを切り分けてください。
電気的ノイズに関する補足
まだ実施していない場合は、装置がEMIの影響を受けていないことを確認してください。モーターおよびドライバーのケーブルの適切な接地とシールド、ならびに大電力機器からの十分な距離の確保により、ノイズが脱調問題の一因となっているかどうかを判断できます。